良い夫であり良い父親は、つまらない男である
かなり、家事や育児をしている。
妻が、なにかイベントがあって行くというなら、快く送り出す。その間は、ワンオペ育児であるが、なんとか、一日を過ごす方法をひねり出して、なんとかする。
最近では、チャリンコで30分の公園で子供のレンタル自転車ができるので、そこで過ごす。
チャリを漕ぐ息子と娘を追いかけながら、ほどよいところで、テントを張る。
そして、コンビニで買ったお菓子や昼飯を食べる。
その後滑り台や、ボヨンボヨンするトランポリン、ターザンなどがある広場で遊びまくる。
結構広い公園なので、あっという間に、4時間くらい経過。
チャリンコの上で頭をグラングランさせながら、うたた寝をする息子娘を、絶妙なバランスで支えながらライド(結構あぶねえ)。
無事帰って、その後夕食の準備。こんな感じも、慣れたもの。
もちろん、日々の送り迎えだとか、習い事とか、妻のほうが子供と接する時間は多い。
育児の第一責任者ってやつだ。
しかし、第二責任者のわたしがいるからこそ、妻もがんばれているところはあるかも。
手厚いサポートをしている自負はある。
自分で言うのもなんだが、わたしは、良い夫であり、良い父である。
しかしながら、男として人として、今、魅力的かといえば、否といわざるを得ない。
はっきりいって、かなりつまらない日々といえる。
仕事を定時ではけて、スーパーで牛乳や食材を購入し、家へ直行。
飲みに行ったりは、ほぼしない。休日の予定もほとんどない。
今現在、夢や野望もなければ、遊びのバリエーションも持っていない。正直、他人がわたしから得るものはほぼない。
退屈なやつだ、と一笑に付される可能性すらある。
いや、実際退屈なやつに違いない。
しかし、皮肉なことに、だからこそ、良い夫であり良い父親になり得るのである。
わたしがめちゃ面白い人生を謳歌していたら、どうだろうか。
きっと、家族は犠牲になっているに違いない。
要は、優先順位の問題である。どこに焦点をあてるか。
家庭にめちゃ焦点をあてると、必然的につまらない男になる。
とても、不倫などできない、というか寄って来ない。と思う。
たまに、対外的にも充実していて、家庭にもすごいコミットしている人がいるが、信用ならない、と思っている。けっして、嫉妬ではない。(強がり)
だからといってはなんだが、地味な生活を愛する男は、良い家庭人になる可能性が極めて高い。
しかし、悲しいかな、恋愛市場においては、そういう男は弱者である。
モテないんだな…。
女性たちには、ぜひ、そういった地味ながら、あとから実力を発揮する男を見抜いてほしい。
きっと、幸せになれるはずである。長い目で見れば。