R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

引きこもり80-50問題に思うこと

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少子高齢化。これからの社会で最も自分が気に病むのがこの80-50問題と言われるもの。中高年になった子供が、長く働かず引きこもり、それを親が年金などで支える。そんでもって、親が死ぬと子供も支えをなくし、死んでしまうという。悲惨なケースでは、親が子供を手に掛けたり、暴力の果てに子供が親を殺すなどのケースも…。

news.yahoo.co.jp

ヤフーの特集でもあるこんな記事。
どうして、気になるかといえば、まさに他人事ではなかったからだ。今現在、40代前半で、妻と子供二人。円満家庭を築いている。姉が独身なため、親にとっては初めての孫を抱かせてやることも、その後の孫育児(こちらは高齢のため大変そうであるが)の経験もさせてあげられている。申し分のない状況だ。

んが、なにを隠そうかつて28歳頃に会社を辞めたあと、悲惨な転落人生を経験した。自殺未遂に発展するうつ病を発症し、引きこもり、6ヶ月ほどの精神病棟での入院をした。なんとか退院し、賭けのように一人暮らしを始めて職にありつき、まぁいろいろありながらも35歳で結婚できた。その間、たかが7年の出来事である。とてつもない急カーブで落ちて、上がった感じである。自分でも、何がよくて、あの地獄を切り抜けたのかわからないほどである。

パラレルワールドの自分がたまに浮かぶ。実家の暗い部屋で膝を抱えた45歳。パソコンをずっとにらみ、とつぜん1階に降りていき、親を殴る。でっぷりと太るまたは、ガリガリにやせた体を横たえて、親が運んだ食料を食べる。もしかしたら、50/50くらいの可能性だったかも。だからこそ、こういった問題は恐ろしい。

はっきりいって、解決策がないような気がする。あえていうなら、無理やり自立した賭けのような行動が、自分にとっては良かったのかもしれない。親は怖かったかもしれないが、それ以上に手元においておく恐怖もあったのだろう。なんらかの、賭けをするしかないのだ。死を覚悟してでも。

しかしながら、よくよく思うのは、父親の的確な判断には感謝している。病院に入院させた。一時は恨んだが、この判断は正しかった。そこで出会った様々な精神を病んだ人たち。あの場所で、自分がいかに未熟であったか、世の中にはこんなにも色々な人々がいるのだと学んだ。あの経験だけは、立ち直った今も自分を支えている。