R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

精神疾患とギャンブルは、抜群に相性がいい!?

カジノ法案が成立し、統合型リゾート(IR)が日本にできる。個人的には、カジノに興味が無い。なぜか?勝てそうにないからである。そもそも、かつて苦い経験をしたからにほかならない。

パチスロにハマったうつ時代

ちなみに、日本において、ギャンブル依存症の人は、全国で300万人以上いるといわれている。もちろん、カジノはまだできてないので、既存のギャンブルにおける依存症人口である。競馬・競輪・競艇・パチンコ・パチスロ、ここらへんであろう。

この中で、私がかつてどっぷり嵌ってしまったのは何を隠そうパチスロである。そして、パチスロに嵌ったころ、患っていたのがうつ病。個人的経験だが、精神疾患とギャンブルはすこぶる相性がいい。特にうつ病は、脳内の健康的に活動するのに必要な物質(セロトニンノルアドレナリンドーパミン)の不足が原因で起こる障害である。

この物質は、欲望や楽しみや意欲などと密接につながっている。うつになるとなにもやる気が起きず、その果てに死にたくなる。何をやっても楽しくなくなってしまうからだ。しかしながら、あくまでも個人的な経験だが、唯一パチスロをやっていた時だけ、なぜか楽しみを見いだせていたのだ。

快楽物質を放出するパチスロのあたり

パチスロであたりが来ると興奮する。その瞬間的な興奮が、うつ病の薬のような効果を持つのではと思う。うつ病の薬は、脳内のセロトニンの分泌を促進する薬だ。パチスロでのあたりがその代替効果を持っていた可能性はおおいにある。

しかし、想像してみればわかること。パチスロで常にあたりを引き当てることなどできない。例えば3回連続大当たりを引き当てた後、すべてのメダルを失ってしまうとき。千円を紙きれのように、メダル交換機に滑り込ませる。それを何度も繰り返し、1万円、2万円がなくなる。財布からお金が消えたころ、うつ病もまた当たり前のような顔をして戻ってくる。やぁ、と陰気な挨拶をしてまた心を占拠するのだ。

死にたくなるような後悔。それでも、家に帰り、次の日が来ると車で出かけるのだ。いい年をした無職の自分が、親と一緒にパチンコ屋に出入りしていた時はまだいい。一人で行くようにもなり、親にお金をせびりだす。

結局50万近いお金を1-2ヶ月で失った

親にパチスロの資金をせびっていたのは、何を隠そう、自分の貯蓄が底を尽きていたからだ。少なかったが、当時退職金やら派遣で働いた金があったはずだが、みるみるなくなった。もう外にも出れなくなるまで、パチスロを続けてしまった。もともと、パチンコは好きだったけど暇な時にやるくらい。これほど、ギャンブル(パチスロ)に嵌ったのは、後にも先にも、この精神疾患を抱えていた時代だ。

完全に治癒し、かつての自分を振り返るとき、なんてもったいない。金のむだだったと思う反面、むしろ良かったのではないかと思うこともある。うつ病にかかっていた自分が唯一活動していたのが、パチスロだからだ。家の中に閉じこもり続けていたら、もっと悲惨な末路をたどった可能性もある。わからない。

わたしが公営ギャンブル場に反対の理由

ギャンブル場、いわゆるカジノ法案に反対の理由はシンプル。うつ病とギャンブルの相性が、すこぶるいいからだ。個人的な経験としてだが、はっきりいえる。公に借金をしないうちに、自分のギャンブル生活は入院という形でピリオドを打った。しかし、借金をはじめていたら大変なことになっていたかもしれない。

ちなみにパチスロで親からせしめたお金は15万円ほどにのぼる。よく変に諭したり叱らずに渡してくれたものだ…。もちろん、その後返した。はずだけど、途中でいいよってなったかもしれない。

なんだかんだ、衰退期に入っている日本国の経済的なこともあるだろう。しかし、少なからず精神疾患者が増えている日本で、公営ギャンブル場を営むのは心配なんだよ。そう心配。せめて、もっと生きやすい社会にして精神疾患の人が少なくなってからにしてほしいよな。

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これはハマったなぁ

関係ないけど、当時嵌った機種をご紹介。カエルでおなじみ“ネオマジックパルサー”とタイムボカンでおなじみ“ドロンジョにおまかせ”あと“主役は銭形”ね。これらの機種は、あの当時の悲壮感を思い出させる。でも、反対にこの機種を無心で打っていた自分が少し愛しい。「大丈夫、絶対治る。信じられない位、人生は好転するぞ」と優しく背中をさすってあげたい気分になる。