R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

ラーメン訪問記 ~健やか~からの回想 ~武蔵高萩 大勝軒~ 

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裏通りにひっそり

古くからこの場所には中華料理店があった。よくある昔なじみのやつだ。駅から離れており、なかなか集客は厳しそうだった。昨年だったか、そこがなくなり、突如として現れたのが、このラーメン健やか

なんともいえない名前だったので、これは…と思っていた。いや、はっきりいえば、爺さんが経営しているしがないラーメン屋かと思っていた。健やかって…。

でも、どうやら、中で調理しているのは若者だ。あるときに入ってみた。出てきた丼にビックリ。なんというか、美しいラーメンのフォルム。麺もコシがあり、スープも全部飲んでしまった。無添加の材料で作っているらしい。そう、健康的なラーメンを目指しているのだろう。名は体を表す。

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特製塩と貝のラーメン 980円なり

立地は恵まれていないが、やはり美味しいラーメンは人を呼ぶ。ラーメンデータベースなどでも高評価だからか、いい感じだ。そして、今回は、思い切って丼の写真をとってみた。はじめて外食で写真をとる。小心者なので、怒られるのがとても嫌いだ。でも大丈夫だった。「特製塩と貝のラーメン」不健康そうなので、普段は飲まないが、スープを全部飲んでしまった。

30年以上通った武蔵高萩駅前の永福町系大勝軒

ラーメン屋で一番初めに好きになったのは思えば、父親に連れて行ってもらった武蔵高萩の大勝軒だ。無骨なオヤジさんとそれを支える、おかみさん。そしてたまに、おばあちゃんが手伝っていた。

かれこれ30年以上通っている味である。永福町系の大勝軒だ。大盛りを食べて、腹がバチバチに痛くなるのが快感だった。子どもと実家にもどって、子ども預けて、昼飯に1人よってみたのが昨年。なんと、店主体調不良により閉店となっていた。

悲しかった。

たしかに、店主の年齢を思うに80代くらいは、いってたのではないだろうか。小さな駅に佇む小さなお店で何十年も、リズミカルに麺を切ってたのだ。夫婦二人で営んでいたお店。長い間ありがとう、と感謝の念がわく。

ちなみにこのオヤジさんは現在では珍しい、偏屈な人であった。

私も無視されたり(おかみさんが席に来る前に注文をしても無視される)、怒られたり(後ろのガラスに頭をもたれかかった)した。普通なら行かないよね。でも、行くんだなぁ。不思議な魅力があったオヤジさんとなによりラーメンだったな。

なんだか、実家に帰る楽しみがなくなってしまったと悲しんでいたが、どうやら別の人が同じ場所で再開したらしい。同じキャラクターと味は再現できないだろうが、機会があれば行ってみよう。
そう考えると、最初に息子を連れて行くラーメン屋はどこにしようか。そこが何十年も通い詰めるきっかけになるのだから、慎重にいきたいなぁ。

大勝軒のオヤジさんの調理風景がYOUTUBEにあった。これ、怒られなかったのかなぁと心配しつつ、懐かしい感慨に浸る。

www.youtube.com