R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

SNS動画炎上をおじさん脳で理解してはいけない

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画面がえらいヒビ割れてるスマホを平気で使っている若者を見たことがないだろうか?私はけっこうある。必ず若者である。
このことについて印象的な意見があった。
若者にとって、スマホはもはや日常のなくてはならないものではあるが、昔からある馴染みの「凡庸」なツールである。

であるだけに、かなり気軽に扱う。その結果、落としたりして、ひび割れる。

翻って我々中年世代。大人になってから所持したスマホは、なくてならないけど、凡庸ではない。高いし、とても、貴重なモノ。落とすなんてとんでもない。画面がひび割れる、なんて信じられないのである。

 

さて、家族で「くら寿司」は、よく行く。
若いアルバイト店員が、ふざけて食材をゴミ箱に捨てた動画をupして炎上。店が謝罪する事態になったそうだ。他にも、こういう事案は後をたたない。

私を含め多くの人は、学習能力がゼロの若者に呆れる。もちろんやってる行為がいけないのは前提だが、なぜSNSに公開すんのかと、アホかと。

テレビのワイドショーの識者はだいたい中高年だ。言ってることはだいたい同じである。

私が気になるのは、はたして若者たちも、同じように呆れているのだろうか?

もしかしたら、あれ?だめなのこれ!?と思っている人もいるのではないか。

 

スマホ同様、SNSへの馴染み感も我々と若者は違う。

彼らにとって、もはや、SNSは、凡庸なツールなのではないか。

別に世界に発信するような大げさなものではない。ただ、友達といかに面白い動画を見せあうか、競いあったりするだけの凡庸ツールである。それを落として、例えひび割れたっていいと思っているのではないか。

しかし、残念なことに、ひび割れるのは自分のスマホではない、人生である。

そう考えると、このくら寿司の若いアルバイト店員は、問題が発覚し、責められて初めて大変なことをした!と思ったのかもしれない。
それをもって、愚かだと断罪するのは、おっさんの目からみた感覚でしか無い。

いや、もちろん愚かなんだけどね。

ここで必要なのは、早いうちから行う、ネットリテラシー教育という義務教育だ。
もはや、昔なじみの道徳とか歴史とか学んでる場合ではない。先進的なネット教育、あとは性教育を早くに始めるべきだろう。

縄文時代の竪穴式住居を知っていたって、紫式部清少納言を知っていたって実生活ではなんの役にも立ちはしないんだよ。生活に役にたつものを学ぶのが、教育だろ。

感覚の違い。これを理解することは、とても重要だ。
とくに、高齢者が増えていく日本にとって、若者の心を解する人が減っていくと、なんだか破滅に向っていく気がする。

責めるばかりでは、いけない。なぜそうなのかを理解し、実践的対策を早急に練る機動性が今、求められている、と思うなぁ。