豊満な女性に惹かれる理由
かつて、女性の胸についての疑問を母にぶつけたことがあった。
おっぱい=エッチ、という認識があったので、恐らく小学生の高学年だったのではないか。
「おっぱいは、ただのお肉の塊なのに何でエッチとか言われるの?」
だいたい、こんな感じの質問。
これについて、母は変なこと言わないの!と一喝した。
少し半笑いだったかもしれない。
途端に、悪い質問をしたと感じた私は、口を閉ざした。
よく覚えている、その時のなんとも言えない罪悪感を。
しかし、少し学があり先進的な親なら、この疑問を生物学的な話に転換して面白く語った可能性はある。
しかし、まぁ、昔の主婦ならこんなものだと思うので、母親を責めても仕方ない。
ただの脂肪に何故興奮するか、というのは時折、今でさえ、私を悩ませる。
豊満な若い女性の胸を見ると、おっさんになった今でさえ大興奮だ。しかし、それはただの、肉である。足にも背中にも腹にもついている肉だ。フォルムが多少違くて柔らかそうだが…。
ご存知だと思うが、生物学的にいえば、これは「繁殖」に関わっている。
男が種を蒔き、女が子を宿す。そして、子孫が生まれる。
その大事な子孫は、女の乳を吸って育つ。
ゆえに、胸の大きな女性は男にとって、子をしっかりと育ててくれるように見える。
さらに言えば、子を産むには成熟した女性である必要がある。少女が成熟した、と確認できる最も分かりやすい部位が胸である。
つまり、胸のでかさは、子供を産める体に達した女性の証であり、産んだ後にタップリ養分を子に提供できる証である。
それを見た目で確認できる胸は、男の繁殖欲求を喚起させるわけだ。ゆえに、興奮する。
連立方程式のような、味気のない答え。
しかも、なんて安直なのだろう。これを考えると、いかに人間が本能的に見た目に支配されているかがわかる。
同じような説明は、女性の尻や太腿に興奮する理由にも使える。
こちらは、もっとシンプルだ。
性器を交差させる部分に近いほど、興奮する。こちらは、ホントか分からんけどなんかで読んだ。
とはいえ、当たり前だが、乳が小さい女性だってもちろん成熟していることを私達は知っている。大きさは、たまたまわかりやすいだけである。
また、哺乳類では犬や豚のように乳首がたくさんある雌もいる。むしろ、そちらのほうが多数派である。
もしかしたら、人間だってことと次第によっては、乳首の多さに性欲を刺激されたとしてもおかしくはないだろう。
性的な失敗を起こしそうな時ほど哲学的思考をしてみる
物凄い性欲が高まり抑制できなくなる時、このような自分のせいではない組み込まれた生物的な事情を、深ーく考えてみてほしい。
より哲学的に小難しく考えてみよう。
なんだか人間の動物性に少し辟易してこないだろうか?
結果、そういうことを考えてると、性欲も次第にソフトランディングして収まる。
私は股間が盛り上がってはいけない時(どんな時だ?)このような思考コントロールで抑える時がある。
知性と自制。これこそが、人間が文化的に進化してきた副産物である。
性犯罪が巷に溢れる昨今、なぜ、俺は興奮してんだ!ただの震える肉の塊だろう?(失礼極まりないが…)
と犯罪をする前に、その自分の状態を見つめ直してほしい。
男という種の遺伝子にプログラムされたこの性的欲求、そうはさせるかと抗っていただきたい。(もちろん、生きるのには必要な本能ですよ)
図らずも、ここで書いた文で、私はおっぱい星人であると表明してしまっている。
もちろん、人それぞれだ。それも、やはり生物学的なものであることは、違いない。