R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

わたしのコンプレックスが消えたわけ

f:id:a-ruta:20190116155443j:plain

いろいろなコンプレックスがあるが、私の場合の最たるものは薄毛コンプレックスだろう。実際そうであるかではなく、将来そうなってしまうという悲嘆がすごかった。

浪人時代の手鏡

なぜか、禿げることに恐怖を抱いた浪人時代。受験勉強の最中何度も、手鏡を反射させて頭頂部を見て絶望していた。だいたい19才くらいである。ちなみに、今40代なかば。

髪の毛はやや柔らかいが、まぁふつうである。将来は、父親をみるとつるっぱげになる可能性が高いとはいえ、まぁ、現状は平均だろう。にもかかわらず長い間コンプレックスだった。
19才以来常に気にしてきた、髪の毛。なんと、30代半ばまでの15年間以上、常に気にし続けてきたのである。実際にはさほどハゲてないにも関わらず(目立たないという意味、ちょっとは薄い)常に気にし続けていた。この心理的および物理的損失は結構大きい。
鏡に映る自分の髪形を常に気にし、屈んだ時に頭頂部を見られるのを極端に嫌う。なんというか、若干病気である。いちど、20代のころ、仕事に行く前に頭頂部を鏡で確認し、その時、光の影響でかなり薄く見えた。そのことで、急激に落ち込んでしまい、会社を休んだ記憶がある。ハゲてる気がして、欠勤である。恐ろしい理由である。

育毛剤もたくさん試した青春時代

ハゲを気にして自殺してしまう人が、もしかしたらいるのかもしれない。それだけ、身体のコンプレックスというのは大きい。

髪が水にぬれるのを避ける。帽子をかぶっても、その後のぺったりした髪型を馬鹿にされそうで、トイレでしつようにボリュームをつけようとする。強風を以上に嫌う。

そういえば、「ハゲしいな桜井くん」という若ハゲを扱った漫画があった。あれも他人ごとに思えなかった。あそこまででは、全くないのにもかかわらず。
どうして、そんなに神経症のごとく髪の毛を気にするようになってしまっかは、分からない。とにかく、分岐点は浪人時代に鏡で見た頭頂部なのである。

それから、たくさんの育毛剤もためした。サクセスからいろいろ。もみ込んだ、もみ込んだ。また、あれが高いんだ。次々新しいのが出てくるし…。なんとかニンジンエキスとかね。
そんな時代を経て、さて現在。多少髪型は気にするが、標準程度である。たまに当時の名残で、鏡で頭頂部を見るが、あまり昔と変わっていない。つまり、もともとこんなものなのである。どうして、あんなに気にしたのだろうか…と疑問に思う。

頭頂部コンプレックスが消えた理由

頭頂部コンプレックスが消えた理由は明白だ。結婚して、女性と生活し始めたからだ。もちろん、最初の方は、妻に頭頂部があまり見えないようにしていた。しかし、そんな細かな気遣いがそんなに続くわけがない。いとも簡単に、頭頂部を見られる。

しかし、特に妻からの感想はない。あれ?最初は驚いた。なんも反応がない。そいうことを重ねて、やっと、あれ、俺は何を悩んでいたんだろう…となった。

簡単にいえば、気にしすぎていたのだろう。

コンプレックスや悩みは他者の認証によって消失する。この場合、妻からの反応がないことで、お前は自分で思うほどハゲてねえんだよということが立証されたのである。

コンプレックスというのは他者に馬鹿にされたりすることを恐れる心もちであろう。若い時から身につけた薄毛、というコンプレックスはこうして、なんだか分からないうちに消え去った。

今では、ちょっと髪やばいかもと、積極的にさらせるまでになった。ストレスフリーである。相乗効果として、気にしないことで、抜け毛も減ってるのではと思われる。

人からの価値観は自分を変えない

そんなもん気にすんな。きっと、人はこういうだろう。当時の自分にも言ってやりたい。しかし、結局は自分がどう感じるかでしかない。髪のコンプレックスを抱えたのは、自分である。そして、捨て去ったのも結局は自分なのだ。(妻の無意識の助けはあったものの、彼女はなにも努力はしていない)。

結果論ではあるが、自分がどうすればコンプレックスを消すことができるか。その答えは、他者にさらすこと。これのみである。別にあえてカミングアウトしなくてもいい。自然と、晒してみる。それを続けてみる。これで、大抵のコンプレックスは消え去るだろう。