R太のスパークリング日和

R太です。40代のおじさんです。男女2人の子育てと家事にフルコミット中。 どうにもならない日々のいらだちや喜びを書いてます。

グレート・ギャッツビーは速読してはいけない

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1Pの速読時間26秒也

小説を読むのが好きだが、圧倒的に日本の作家の作品を読む。翻訳小説がとても苦手だからだ。どうしてだかわからないが、なんだか独特の翻訳臭(わかる?)が駄目。

 

そんな翻訳嫌いな私だが、アマゾンプライムビデオで見た「ミッドナイト・イン・パリ」の影響で、フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャッツビー」電子書籍を購入。村上春樹がこの作品を好きで翻訳しているということ以外、情報皆無。

そもそも、自分古典も苦手。翻訳の古典という2大苦手分野の小説である。なぜ買った!?まぁ古典というほどではないか…1925年の作品だから。そして、あえて、村上春樹バージョンの翻訳ではないほうを選ぶ。単に安かったからである。

 

ところで、速読術で一番大事なことはなんだろうか。そう、音読しないことである。比較的最近知ったこの基本。小説や文章を読む時、私はもれなく頭の中で音読している。意識していなかったが、調べてみたらそうだった。しかし、こういう人は絶対多い。そもそも、小学校から教科書は音読するように教わったもんね…。当たり前だが、音読をしていると音読の速度以上のスピードで読むことは出来ない。この事実は、案外自分にとって衝撃的だった。


そして、「グレート・ギャッツビー」である。現在、三分の一まで読み終わった。隣人が資産家のギャッツビー氏。連日パーティーをやっている。ひょんなことから、パーティーに誘われて、ギャッツビー氏とお話した主人公。想定外に若くて爽やかで驚いた。…つづく。
私が理解した小説内容がコレである。自分の読解力はお粗末ではあるが、それ以上にやっぱり、読みづらい。自分の読書力を試す意味で読み始めたが、やはり翻訳古典はきっつい…。この「翻訳ものが苦手」というのは、私が英語を学ぶ原動力にもなっている。やっぱり、誰かを介すより自分で読めたほうがいい。

 

さてさて、話はそれたが、ここでこそ速読法の登場だ。苦手な小説だからこそ、速読でサーッと読んでみる必要がある。さすがに、この素晴らしいといわれている小説を、つまらん!といって捨てられない貧乏性の自分。せめて速読で読んで実績を作りたい(なんの?)。
速読のコツはシンプル。以下の2点。

  1. マントラか念仏を頭で唱える。
  2. 目でスキャニングする。

 マントラや念仏は、瞑想でも使っている手法である。「オーム・スッパーダ」と「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」の2パターンである。マントラは、宝彩 有菜氏の著書「始めよう。瞑想」より。念仏は実家の宗教である曹洞宗の念仏より。この無機質なマントラと念仏は、瞑想や雑念を払うのにかなり有効である。

ところで、音読読書と速読読書はいったいどのくらい時間的差があるのだろうか?気になったので比べてみた。グレートギャッツビーの1Pで試してみると、
 
音読は38秒。速読は26秒。
 
12秒の差…は大きい。
しかし、そこは速読。まったく慣れてないので、内容が入ってきていない。ただ、手の甲で文面を撫でた感じ。音読の方は、かなり頭の中ではっきり読んでいる自分がいる。内容を確認しつつ、読んでいる。それでも、内容はいまいち理解できていないけど…。
 
速読をちょっと試した感じからして、速読読書は、きっと、ビジネス書や報告書などに有効だろう。小説は、どうやったって楽しむものだし、情景を心に描いて感動したりするもの。
とりわけ、理解力を必要とする海外小説の翻訳本にはまったくもって、速読は向いていない。難易度たかいし、読んだという思い込みだけで中身がまったく伴わない。

当面は、路上を歩いていて、歩行者注意!などの一言文字を速読で読んでみる訓練をしてみよう。意外にそういうのも、頭で音読してるんだよね。

 

ちなみに、翻訳ものでも岸本佐知子さんのものは自然と読める。

この方のエッセイはとってもユニークで大好きなんだけど、もともとの文体が好きだから、翻訳の文もいけるのだ。結局は相性なのかも。